批判をそらす技術と具体例
批判から身をかわす方法を学ぶ
責任のある立場の方ほど多くの批判にさらされる機会が多いものです。
- 企業の取締役
- 政治家
- 芸能人
- Youtuberやインスタグラムのインフルエンサー
のように有名人は批判にさらされる機会が多くなります。
批判に対してうまく立ち回る事ができなければ、いわゆる「炎上」が起こり自体は悪化します。
「自業自得で責任を追うべきことであるのに、批判をかわすというのはいかがなものか?」
という意見も納得できます
しかし、元の主題の正誤善悪に関わらず炎上は誹謗中傷に形を変え、人を自殺に追い込むなど命を脅かす場合もあるのです。
もしもうまく批判を立ち回っていれば、もっと早く事態は収拾していたかもしれません。
批判側にもメリットがあります。
相手が批判を巧妙にかわす場合、議論にならない場合があります。
相手の欠点や過ちに対して責めることが批判と思っている方も多いかもしれませんが、これは「非難」です。
「批判」とは相手を責めることではなく、良し悪しを評価、判定するというものです。
批判をそらす技術
基本は沈黙
批判をそらすとは防御です。防御の基本戦略は「沈黙」ですが、黙っていても火が消えるわけでは有りません。うまく立ち回るにはそれなりの言動と態度で示し、非難側の感情を解消する必要があります。
早期対処・先手を打つ
思うことは色々あれど自身が最速で冷静にならなければなりません。
況を詳細に把握し、早期に対処します。
自分に分が悪い、非難の対象を洗い出し、裏を取り、手を回し、場合により隠滅します。現在進行形で問題が起きていればその解消に全力を賭し、問題の原因究明、状況把握を行い、自己が不利にならないように最善を尽くします。
誠実に振る舞う
罠にはめられたとしても、言動や行動は誠実であるべきです。不誠実な言動や態度は後にクローズアップされて非難の的となり、後々不利な材料になります。
虚偽の申告、証拠の隠滅、口封じ、金銭での解決、道徳や倫理の無視、社会通念、多数意見の軽視などには気をつけましょう。
一貫性を持つ
言動や行動に一貫性が無いと説得力が低下します。よくわからないままで何かするのはやめましょう。一貫性を持つためにも冷静になり、早期対処で余裕を作り、余裕のあるうちに対処します。戦略をきっちりたてましょう。
問題を予期し、準備する
ことが起きてからでは意味がありませんが、問題の事前予測は重要です。避難訓練を行うのと同じで、詳細のシミュレーションで現状の問題点が浮き彫りになることもあります。
質問に答えない
まずは相手方から
「〇〇が起きたことは事実でしょうか?」
という事実確認の質問が飛んでくることが多いでしょう
この質問はこちらが認める前提でされるため、こちらが認めない、別の方向にもっていかれると困るわけです。😅
- その質問には現在は答えられません。
- 現在確認中で詳細は確認中です。
- 担当責任者と連絡がとれていないので答えられません
- 記憶にございません。
回答を先延ばしにする
質問に対して十分に説明できない、説明することでより不利な状況になると予想される場合、回答を先延ばしにする方法が使えます。
回答しない方法だとはぐらかしている印象を与えがちですが、回答を先延ばしにする方法ではきちんとした事実確認を行っているというような誠意をアピールできるので、与える印象が良いです。
- そのように伺っていますが、現在すべての事実関係を確認中です。
- 担当者に対して現在詳細な事実確認中です。
一部を認める
全否定ではなく、一部を認めることで相手の感情を抑えることができます。
- OOについては報道にある通りですが、XXといった事実はありません。
- その時間帯に自宅にはいなかったようです。
客観的視点から説明する
私も現在確認しているところです。というような他人事のような状況説明を行うことでまだ十分に検証できていないところをアピールします。
意味を曲解、婉曲する
言葉には複数の意味があったり、言葉本来の意味以外に一般的な解釈があったりする。
〇〇はないというような言い方になる。
- メールを受け取ったりしたか?
- (連絡はしたが)メールは受け取っていない
質問返し
質問に質問で返す。
関係ありそうで全く関係ない話をする
説明をするようで、全く関係のない話、持論を展開する。自分の話に相手がのっかってくるような話題を選ぶ。
全責任を負い、謝罪する(余計なことを言わない)
どう考えてもこちらの言い分が無い場合
あるいは、こちらも正しく、善であり、反論の余地はあるが、分が悪く悪化する可能性が高い場合は非難が飛び火して拡大する前に責任を認めます。
非難が起きている時は意見は
多数、簡単、感情が強く、流されやすく
少数、難解、論理は弱くなります
複雑な説明を要する場合や説明しても多少なり非がある場合は非の部分に焦点を合わされ、「言い訳」を悪として更に非難を浴びます。
譲れない正義や守るべきものが無い限りはよほど雄弁で無い限り、ボロがでてそこをさらに非難されるので「沈黙は金なり」です。
特に「責任を負う」というのは魔法の言葉で有用です。上役の人が責任を負うのは当然であり、それを主張しているだけにも関わらず、謝罪し、反省しているかのように見えるからです。
非難している側は相手が頭を下げている姿をみて、各々が思う非難内容を認めて反省してくれたと自己解釈してくれる可能性があります。
こちらが悪くないという場合は謝罪が不利な証拠になったり、必ずしも謝罪をしなくても良い場合がありますが、相手の感情はそれを許さない場合があります。
こういった場合にも責任を負うのは効果的です。
スケープゴートを用意する
スケープゴートを用意する
先手を打ちほとぼりが冷めてから詳細を告知
とにかく対処をというようにしてしまうと、失敗する可能性があります。
目の前のことだけでなくもっと長いスパンでの時間感覚を持つ必要があります。
非難が起こっている時は感情が高ぶっていて冷静ではありません。ここでこちらが冷静な話をしても受け入れられず、感情的になってももちろん受けいれられません。
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